夜明け
リ・サンプリングサウンド版


偽りの車椅子姿で人前に現れる女、
日暮マチコ。
彼女の達しない、達する事のない日々。

彼女が参加する胡散臭い前衛音楽集団「45%」。
彼等にある映像作家から映画のサウンドトラックの依頼が来る。
作家の注文は一つ。
それは「夜明けの
音」。

「45%」のリーダー格、森田は
執拗にライブ感と純度の高さにこだわり音への妥協を許さない。

戸惑いをみせる他のメンバー達もそれぞれのやり方で
自分達の内面に潜む「夜明けの音」のイメージを模索する

合宿時、リーダー格森田を満足させる音を提出できない
メンバー達へのいらだちの吐け口として
寡黙な日暮はそのターゲットとされる。

「ちなみに。今は。夜です...。」と言う日暮。
これは彼女の日常に映った音探しのぼやけた風景。


「45%」の模索する不完全な音源や言葉も、
そのまま同時にこの映画のサウンドトラックとなり
物語と共に展開していく。


今回の<リ・サンプリングサウンド版>は
シンクロ性を重視して、音楽/音響/役者(森田役)で参加している
solaris audioのモリケンがDJを務める
現在放送中のラジオ番組「ソラリスアワー」(FM伊東)で
映画「夜明け」とリンクする形でリスナーに募集して集まった
新たな音源「夜明けの音」を
ラジオ番組収録現場映像と共に加え編集した、2003年バージョンです。

夜明け <リ・サンプリングサウンド版>
坪田義史/DV/カラー/110分/2003
[イメージフォーラム・フェスティバル2000年度制作助成作品]

撮影、照明:引地信彦
音楽:モリケン (solaris audio)
録音:功刀康久
制作:雉雅威、モリケン
出演:坂倉奈津子、青柳龍太、モリケン、西原大樹、業林イクエ
協力:明仁絵里子、塩田哲也


坪田義史
1975年生まれ。多摩美術大学卒業。
作品歴:『爪花火』(95)『妖怪後頭部』(96)『耳プール』(97)
『ホームビデオ』(97)『ラジオライフ』(98)
『ラジオライフ-夜空ノムコウ-』(99)
『でかいメガネ』(00、IFF一般公募部門大賞) 『夜明け』(02)
『蛇が這う』(03)